任意整理のメリットとデメリット

債務整理で、比較的負担が軽いため、利用される方が多いのが任意整理ですが、事前に、どのようなメリットやデメリットがあるのか、確認しておきましょう。

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任意整理のメリット

裁判所を通さない

任意整理の最大のメリットは、裁判所を通さないで手続きが出来るという点です。

これが任意整理は他の債務整理の方法に比べて、敷居が低いと言われる理由です。

個人再生や自己破産では、裁判所を通じた手続きとなります。

書類をいろいろ集める必要が掛かりますから、手間が掛かりますし、官報という政府機関の広報に名前が載ってしまうというデメリットも発生していまいます。

しかし、任意整理であれば、その手間が一気に省けますし、官報に名前が載ることもありません。

内緒で進めやすい

任意整理は、弁護士や司法書士の代理人と債権者とのやり取りのみで進めれていきます。

任意整理をした段階で、債権業者からの催促や取り立てが止まり、精神的なストレスからも解放されるだけでなく、会社や家族へ債権者からの連絡が行ってしまうこともなくなります

債務整理は、どの方法でも、職場や身内の人に内緒で進めることが基本的に可能です。

債務整理を家族にばれないようにしたい

その中でも、任意整理は裁判所を通さない分、バレる可能性が更に低くなります。

また、破産手続きのように職業や資格が一時的に制限されることもないので、社会的ダメージも少なく済ませることが出来ます。

過払い金を取り返せる場合がある

借金の整理という観点でも、将来利息を原則的にカットするだけでなく、引き直し計算によって、利息を払いすぎていたことが分かった場合は過払い金を払い戻してもらうことも可能です。

特に、借入期間が長ければ長いほど、過払い金を取り戻せる可能性は高くなっていきます

任意整理と似た手続きである特定調停の場合、過払い金が発生していても返還請求を行うことが出来ません。

ですから、もし過払い金が発生していそうな場合は、特定調停よりも、任意整理の方が断然お得ということになります。

債権者を選べる

あと、任意整理のメリットで一つ忘れてはいけないことは、対象とする債権者を選べるという点です。

個人再生や自己破産では、債権者を選ぶことが出来ません。

(個人再生では、住宅ローンのみ除外することが出来ます)

すべての債務が対象ということになった場合・・・

●家賃の滞納があった場合は、強制立ち退きを命じられる
●住宅ローンがあったら、住宅を失ってしまう
●自動車ローンがあったら、車を失ってしまう
●奨学金など連帯保証人が付いていると、連帯保証人に取り立てがいくようになる

というデメリットが発生します。

しかし、任意整理であれば、自分に都合が悪い債権者がいれば、それを外して、自分に都合の良い債権者だけを選んで、交渉を行なうことが可能なのです。

任意整理のデメリット

ブラックリストに載ってしまう

任意整理は、社会的ダメージの少ない手続きといっても、やはり債務整理の一種なので、ブラックリストには載ってしまいます。

具体的には、信用情報機関に事故情報が載ってしまうため、任整整理で和解に成功した後は、約5年間、ローンを組んだり、クレジットカードを作ったり、キャッシングをしたりという新たな借り入れができなくなってしまいます

借金の減額幅は比較的少な目

任意整理では、借金の減額幅という観点では、借金が約5分の1になる個人再生や借金がチャラになる自己破産に比べたら、やはり少な目になります。

特に、借入期間が短い場合は、過払い金が発生しない可能性は高くなるので、借金がほとんど減額されないケースもあります

(ただ、それでも任意整理では将来利息が原則カットされるので、最終的な返済金額はきちんと減らすことが可能です)

ですから、債務整理後でも、余剰資金(収入から支出を差し引いた金額)が少なく、返済能力がない方にはオススメできません。

任意整理に応じない会社もある

任意整理は、あくまでも”任意”の整理なので、貸金業者が、任意整理に応じてくれない場合もあります。

貸金業者によっても、傾向は変わってくるので、弁護士の方を通じて、慎重に進めていくことが必要です。

借金をどれだけ減らせるかシミュレーションしてみる(所要時間:2分程度)

任意整理が適しているかは、その人の借入状況をきちんと調べてみないと分からないところがありますので、まずは、一度法律の専門家に相談してみることがオススメいたします。

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