多重債務でも自己破産を避けるべきケースと避けられる条件

多重債務に陥ったら自己破産しかないと考えてしまう方も多いですが、必ずしも破産しなければならない訳ではありません。

実際、自己破産を行なうと、ダメージが大きすぎる方もいらっしゃいます

そんな方でも、任意整理や個人再生など別の債務整理の手続きで借金問題が解決できることもあります

ですから、多重債務で自己破産をすべきかあるいは別の方法が可能なのかは、一度、法律の専門家に相談しながら判断して行かれることをオススメいたします。

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多重債務であれば自己破産しかない!?

私が働いていた弁護士事務所に、多重債務で自己破産を検討している30代のサラリーマンの方が相談に来られたことがありました。

以前から浪費癖があり、収入は、手取りで25万円あるのですが、それ以上に浪費してしまい、気が付けば、借金が400万円まで膨らみ、多重債務者になっていたというのです。

その方は、多額の借金を抱えて、返済不可能な域に達してしまったため、絶望的な気持ちに陥り、「人生終わった。もう自己破産しかない」と最悪のケースを想定していました。

ただ、一方で車や住宅のローンを抱えていたため、自己破産をすると手放さないものが多く悩んでいたのです。

一般的に、”多重債務=自己破産”いうイメージが強いですが、それはハッキリ言って極論です。

自己破産は、本当にどうしようもなくなった人が取る最終手段であり、実は、そこまではいかなくても、借金問題を解決できる方法は、他にもいろいろあるからです。

特に、自己破産をすると問題がいろいろ起こってしまう場合は、他の方法が可能かどうか探してみる必要があります。

自己破産を避けた方が良い場合

多重債務となっても自己破産を避けた方が良いケースとしては以下のようなものが挙げられます。

処分されたくない財産がある場合

自己破産をした場合は、20万円を超える財産と99万円を超える現金は処分しなければならなくなります。

ただ、債務者の事情によっては、住宅ローンや車のローンが返済途中で、どうしてもマンションやマイカーを失いたいくないケースもあります。

また、先祖代々受け継いできた土地や財産も手放したくないという方もいらっしゃいます。

そういった場合は、住宅ローンを整理する債務の対象から外せる個人再生や、整理する債務を選べる任意整理などで、借金問題を解決できないか、検討していくようになります。

借金の理由がギャンブルなどになっている場合

多重債務となったら理由が、パチンコや競馬などのギャンブル、あるいは浪費であった場合、免責不許可の事由となってしまいます。

もちろん、弁護士を通じて、誠実に対応をしていけば、裁量免責という形で、免責されるケースがほとんどですが、その分、時間とお金が掛かります

ですから、もし、そういった面倒な手続きを避けたい場合は、任意整理や個人再生など借金の理由が問われない手続きで進めていく方がスムーズになります。

保証人や連帯保証人がいる場合

自己破産をすると、すべての債務が整理の対象となってしまいます。

その中に、奨学金など、保証人や連帯保証人が入っている債務があると、自己破産後は、返済義務が保証人や連帯保証人へ行ってしまいます

そうすると、多大な迷惑が掛かってしまい、人としての信頼を失ってしまいます。

そうった場合は、整理する債務を選ぶことが出来る任意整理ができれば良いということになります。

多重債務でも自己破産を避けられるケース

多重債務となった場合、借金の金額が大きくなってしまうので、自己破産の可能性はどうしても高くなってしまうところがあります。

しかし、以下のような条件を満たせば、自己破産を避けられる可能性が出てきます。

借金の返済能力がある

収入が極端に少なかったり、病気や事故で仕事が出来なかったりする場合は、どれだけ借金を減らしても返済は難しいので、やはり自己破産ということになってしまいまうs。

しかし、ある程度の安定した収入がある場合は、返済能力があると判断され、個人再生や任意整理でも手続き出来る可能性が高くなります。

過払い金が発生している場合

貸金業法が改正される前から長期に渡って借金をしていた場合などは、払いすぎた利息(過払い金)がたくさん発生していることがあります。

過払い金が多く発生していると、全体の残債はその分、減っていくので、減額される金額によっては自己破産以外の方法でも大丈夫となる可能性が出てきます。

自己破産以外での借金の解決方法

その時、相談に来られたサラリーマンの方は、奨学金の返済も残っており、自己破産をしたら、保証人である親に請求が行くようになるので、自己破産だけは避けたいという話になりました。

逆に、過払い金が発生している債権が多かったので、400万円の借金を250万円まで減額することに成功しました。

その方は、収入もそこそこあったので、任意整理を行なうことによって、借金問題を解決することが出来たのです。

借金をどれだけ減らせるかシミュレーションしてみる(所要時間:2分程度)

多重債務だからといって自己破産をしなければならないことは決してないので、専門家の意見に耳を傾けながらベストな解決策を見つけるようにして下さい。

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