多重債務で会社都合退職を勧められることはあり得る?

多重債務となった人が会社都合退職を勧められるケースは時々あります。

基本的に会社側としては従業員が多重債務者であることが分かっても懲戒解雇は出来ません

しかし、従業員の立場によっては、事情が変わってくるケースもあります。

ここでは、多重債務で会社都合退職を勧められた方のケースをご紹介していきます。

しかし、事前に法律の専門家に相談すれば、会社に借金がバレて解雇されるケースは十分防ぐことが可能です。

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多重債務で会社都合退職になるケース

私が働いていた弁護士事務所へ、多重債務で消費者金融への返済が滞ってしまい、給与の差し押さえをする通達が会社に来てしまった男性がいらっしゃいました。

そのことをきっかけに借金をしていたことが会社の人にバレてしまったそうです。

通常、社員が多重債務など多額の借金を抱えたという理由で、会社側が従業員を懲戒解雇することは法律上できません。

ただ、その男性は、経理というお金の管理能力が問われる仕事についていたので、その適性を問われて会社都合退職を勧められてしまったとのことです。

会社都合で退職する場合の失業保険

会社都合で退職する人は、特定受給資格者と言いますが、あくまでも会社の都合によって退職をすることになるので、失業保険を受給できる日数は、自己都合退職よりも長くなります

また自己都合退職の場合は、退職をしてから3ヶ月間は、失業給付金を受け取ることが出来ませんが、会社都合退職であれば、そのような制限がありません。

会社都合退職をした場合は、在職していた時、雇用保険に加入していた期間と年齢によって、給付日数が決まって来ます。

その男性は、雇用保険加入期間が5年以上10年未満であったのですが、その場合、年齢別の給付期間は以下のようになります。

  • 30歳未満:120日
  • 30歳未満:120日
  • 30歳以上35歳未満:180日
  • 35歳以上45歳未満:180日
  • 45歳以上60歳未満:240日
  • 60歳以上:180日

その男性は、40代であったので、180日間で、次の仕事を見つけなければならないということになります。

会社を辞めた後、ハローワークで一生懸命、新しい仕事を探していましたが、なかなか見つからなかったため、いったん、債務整理をしたいということで相談に来られました。

仕事が見つからないと自己破産?

その方は、無職の状態が続いていたので、支払い能力がないとみなされ、自己破産しか道がないのではと考えていました。

しかし、求職活動を行ないながら、将来的な収入が見込める場合は、任意整理という形でも手続きを行なうことが可能です。

その男性も、任意整理の手続き期間中に何とか次の仕事が見つかり任意整理で解決することが出来ました。

リストラの後、就職できない、無職の状態が続いても大丈夫?

多重債務が会社にバレないようにするには?

今回の男性は、多重債務者になっていることが会社にバレてしまいましたが、もし、同じような状況にある方は、早めに法律の専門家に相談することをオススメいたします。

債務整理も早くアクションを起こせば、取り立てがストップして、会社に連絡が行ったり、財産や給与が差し押えられたりして勤務先の人に借金がバレる可能性はなくなるからです。

今回は多重債務で会社都合退職を勧められたケースをご紹介しましたが、早めに法律の専門家に相談すれば、このようなことにはなりませんのでご安心ください。

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