任意整理の引き直し計算が債務整理に有効な理由

引き直し計算とは、出資法と利息制限法で定められている利息の上限額に違いに着目して、法律上適正な利息で残元本の額を算出することです。

任意整理でよく使われる引き直し計算とは、今までのお金の貸し借りの記録を全部見直して、利息制限法で定められた利息で新たに計算し直して、本当に残っている借金の金額を明らかにすることです。払い過ぎていた金額を元本(がんぽん)に当てるので、元本充当計算と呼ばれることもあります。

お金を借りたら、利息を付けて返します。しなければいけない支払いがあるのに、どうしてもお金が足りない時は誰かに借金を頼むことになりますが、そのような人の弱みにつけ込んで金もうけをしようとする人もいます。日本の法律は、国民を悪質な高利貸し業者から守るために利息制限法と出資法で、お金を貸すときに課しても良い利息の上限額を決めています。利息制限法は個人を保護するための法律で、貸す人と借りる人が合意すれば守らなくても罰則はありません。出資法は悪質な高利貸し業者を取り締まるための法律で、出資法で定められている以上の利息で貸し付けをすると、10年以上の懲役刑か3000万円以下の罰金を課されます。

貸金業者の中には出資法で定められた利息の上限は守っても、罰則のない利息制限法は守らない業者もいます。弁護士や司法書士などの法律の専門家は、お金を借りた人に利息制限法についての知識がなかったことを貸金業者に説明し、法律の専門家として適正な利息で最初から計算し直して、今までの返済額との差額を明らかにします。利息制限法を知らない貸金業者はいないので、引き直し計算の結果を見せられると、圧縮した返済額に納得して引き下がる業者がほとんどです。差額は元本の返済に使えるので、債務が圧縮され、返済が楽になります。

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