自己破産による財産の差し押さえから免れることはできるの?

自己破産をすれば借金がすべて帳消しになるけれど、財産が差し押さえられてしまうのは大きなデメリットです。

自己破産をすると、すべての借金が免除される代わりに本人が所有する一定額以上の財産はすべて差し押さえられてしまいます。財産の中には貯金だけでなく、住居や自動車など生活に欠かすことのできないものも含まれます。差し押さえられたくない財産を持つ人も多いでしょう。差し押さえから逃れるために、これらの財産を隠すことは果たして可能なのでしょうか。

自己破産手続きにおいて、財産の所有状況はあくまでも書類による自己申告制です。担当者が依頼者の自宅や勤務先を訪れ、財産を一つ一つチェックするわけではありません。そのため、一見申告さえしなければ財産を隠すことができるようにも思えます。

ただし、預金口座や給与明細、課税証明書などから過去2年分のお金の流れがチェックされます。たとえば、預金口座から全く出金がなければほかの口座の存在が疑われますし、所得税や保険料が控除されていれば保険や不動産の存在が疑われます。自動車税を支払っていれば自動車を所有していることになります。

財産隠しをして申告の虚偽が発見された場合は自己破産をしても免責が下りなくなります。うまく免責許可が下りたとしても、のちに虚偽が見つかった場合には免責は取り消しになり、借金がすべて戻ってくるだけでなく、破産詐欺罪に問われて罰金や懲役を科せられることになります。

どうしても必要な財産があるならば、「自由財産の拡張」申請をすれば差し押さえを免れる場合もあります。一度虚偽の申告をしたらこの自由財産の拡張も受けることはできなくなります。初めから正直に申告し、その上で自由財産の拡張申請を行うのが一番安全で賢い方法です。

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